私という名の詩(3)

闇からの引き上げ(一つの諦め)

 

今までの自分の考えを、訂正され、違う世界に移動させられるのは、嫌なことである。

今までの自分は、間違いだと感じられるからだ。

疑いもあったが、何よりも感じたのは、ある種の諦めだった。

親が大学に休学の連絡をし、その頃、通っていた自動車教習も断念した時に、自分の中の情熱がプツンと切れてしまった。

「終わった」と
素直にそう思った。

 

静養

それから暫くして、待っていたのは、心休まる空白の時間だった。

ただ、横になって休んでいた。

僕は、音楽を聴くのが趣味で楽しみなので、その時、流行っていた「ハナミズキ」という曲が、印象的だった。

一青窈の「ハナミズキ」を聴くと、暗闇から引き上げられたあの頃だ。とよく思い出す。

辿り着いたのは、諦めと共に、重すぎる孤独から解放された場所だった。